クエン酸マグネシウム
★マグコロール
液:13.6%(34g/250mL) P散:68%(50g・100g/袋)
テクトロール(大洋 P)
[薬価]
マグコロール:8.40/P散68%1g
〔大腸X線検査前処置,腹部外科手術時における前処置,大腸内視鏡検査前処置(高張液投与)〕
[液]
1回27~34g(本剤200~250mL)
[散]
34g(本剤50g)を水に溶解し,全量180mLとする.
1回144~180mLを検査予定時間の10~15時間前に経口投与
〔大腸内視鏡検査前処置(等張液投与)〕
[液]68g(本剤500mL)を水に溶解し,全量1,800mLとする.
[散]68g(本剤100g)を水に溶解し,全量1,800mLとする.
1回1,800mLを検査予定時間の4時間以上前に200mLずつ約1時間かけて経口投与
なお,2,400mLを超えない
【禁忌】
1)消化管に閉塞又はその疑い及び重症の硬結便(腸管粘膜の虚血性変化や腸閉塞,腸管穿孔のおそれ)
2)急性腹症の疑い(増悪)
3)腎障害(腎負荷増大,Mgの排泄遅延)
4)中毒性巨大結腸症(穿孔から腹膜炎,腸管出血のおそれ)
【作用】
腸管内の水分量が著しく増加し,腸内容物が水様化され容積を増大して大腸運動を促進する
【適応】
大腸検査(X線・内視鏡)前処置における腸管内容物の排除,腹部外科手術時における前処置用下剤
【相互】
〈併用注意〉
1)テトラサイクリン系抗生物質,ニューキノロン系抗菌薬の吸収を阻害し効果減弱→同時に服用しない(Mgが消化管内で難溶性のキレートを形成)
2)酸性薬剤(サリチル酸等)の効果減弱(尿pHを上昇させ,排泄促進)
3)塩基性薬剤(メタンフェタミン等)の効果増強(尿pHを上昇させ,排泄阻害)
【慎重】
1)心機能障害(Mgが心機能抑制)
2)高Mg血症(血中Mg濃度が上昇)
3)胃切除の既往歴
4)腹部外科手術の既往歴(術後の癒着がある場合,腸閉塞や腸管穿孔のおそれ)
5)腸管狭窄及び高度な便秘(腸閉塞や腸管穿孔のおそれ)
6)腸管憩室(腸管穿孔の報告)
7)高齢者
【注意】
〈用法・用量〉
等張液を投与する場合以下に注意
①200mLを投与する毎に排便,腹痛等の状況を確認しながら慎重に投与すると共に,腹痛等の消化器症状が現れた場合は中断し,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,投与継続の可否について慎重に検討
②1.8Lを投与しても排便がない場合は中断し,腹痛,嘔吐等が無い事を確認すると共に,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,投与継続の可否について慎重に検討
③高齢者は特に時間をかけて投与
〈基本〉
①
まれに腸管穿孔,腸閉塞,虚血性大腸炎及び高Mg血症を起こすことがある.
腸管穿孔,腸閉塞及び虚血性大腸炎は腸管内容物の増大,蠕動運動の亢進による腸管内圧の上昇により発症し,高Mg血症は腸閉塞により本剤が腸管内に貯留しMgの吸収が亢進する事により発症→以下の点に留意
a)患者の日常の排便状況を確認し,投与前日あるいは投与前にも通常程度の排便があったことを確認した後,投与
b)等張液を投与する場合には,短時間での投与は避けると共に,腸管の狭窄あるいは便秘等で腸管内に内容物が貯留している場合は注意して投与
c)本剤の投与により排便があった後も腹痛,嘔吐が継続する場合には,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,腸管穿孔等がないか確認
②
自宅で服用させる場合には以下の点に留意
a)患者の日常の排便の状況を確認させると共に,前日あるいは服用前に通常程度の排便があったことを確認させ,排便がない場合は相談するよう指導
b)副作用が現れた場合,対応が困難な場合があるので一人での服用は避けるよう指導
c)消化器症状(嘔気・嘔吐,腹痛等)やめまい,ふらつき,血圧低下等の副作用について事前に患者等に説明し,このような症状が現れた場合は,直ちに受診する旨を伝える.又,服用後も同様の症状が現れた場合は,直ちに受診する旨を伝える
③
高張液を投与すると体内水分を吸収し脱水状態が現れる→水を十分摂取させる
④
小腸の消化吸収阻害→連用回避
⑤
排便に伴う腸管内圧の変動により,めまい,ふらつき,一過性の血圧低下等の発現→観察しながら投与
〈適用上〉
[散]
①他成分を添加しない
②等張液投与は腸内残存水分が多いため注腸X線検査には不適
〈その他〉
①胃切除の既往歴のある患者に投与すると,ダンピング症候群の出現→1口ずつ時間かけて投与.めまい,ふらつき→直ちに中止
②自覚症状として腹部膨満感,腹痛,悪心・嘔気,腹鳴が増悪したり,新たに発現することがあるので事前に患者への説明を十分に行う
〔溶解〕[散]用時溶解
〔検査値への影響〕ブロムフェノールブルー系試験紙法による尿蛋白試験で偽陽性
[児] 回避(電解質異常)
[妊] 回避(子宮収縮誘発,流早産の危険)
[高齢]
①腸管穿孔,腸閉塞を起こした場合は,より重篤な転帰をたどることあり.等張液を投与する場合は時間をかけて投与し十分に観察を行う.腹痛等の異常で中止→腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い処置
②血清Mg濃度上昇,血清Na濃度低下等の電解質異常が起こりやすいので減量等注意.又,めまい,ふらつき,血圧低下,嘔気,嘔吐,倦怠感等→中止し処置
【副作用】
〈重大〉
1)腸管穿孔,腸閉塞→腹痛等の異常で中止し,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,腸管穿孔,腸閉塞が疑われた場合には処置
2)虚血性大腸炎→腹痛,血便等の異常で,中止し処置
3)高Mg血症→嘔気,嘔吐,徐脈,筋力低下,傾眠等の症状→電解質の測定と処置
〈その他〉
1)過敏症(発疹,蕁麻疹,そう痒感等)→処置
2)消化器(腹痛,悪心・嘔吐,腹部膨満感,腹鳴等)
3)循環器(熱感,潮紅,しびれ,顔面蒼白,血圧低下等)
4)精神神経(めまい,ふらつき,脱力感,不快感等)
5)内分泌(尿ケトン体の陽性化,尿酸値の上昇)
6)肝臓(総ビリルビン・AST・ALT・総コレステロールの上昇)
7)腎・尿路系(尿pHの上昇,BUNの低下,尿蛋白の陽性化)
8)血液(白血球数の増加,単球数の増加・減少)
9)代謝・電解質(血清Mg上昇,血清Ca上昇・低下,血清Na上昇・低下,血清K上昇・低下,血清Cl低下)
【保存】 散:防湿 液:直射日光回避
【規制】 [処方せん]