ピコスルファートナトリウム水和物
★ラキソベロン Laxoberon(帝人)
錠:2.5mg
液:0.75%〔液1mL(7.5mg)=約15滴〕(10・100mL/本)
ピコダルム Picodalm(日新-山形,ゼリア)
顆粒:1% 10mg/g(0.5g/包)
チャルドール Chaldol(大洋)
錠:1mg 液:0.75% 7.5mg/mL(10mL/本)
ピコベン Picoben(ユニバーサル)
錠:2.5mg
スナイリン Sunailin(アボット)
ドライシロップ:1% 10mg/g(0.5・0.75g/包)
ピコスルファートナトリウム(サンノーバ Sy1%),
アペリール(日医工 T2.5/DS1%),
コンスーベン(鶴原 T2.5/S0.75%),
シンラック(岩城 T7.5/S0.75%),
スルチミン(沢井 T2.5),
パンホデール(ニプロジェネファ G1%),
ピコスルファット(東洋カプセル C2.5),
ピコスロン(テイコク T2.5),
ピコルーラ(日本薬工 C2.5),
ファースルー(伏見 T2.5),
ファレスタック(東和薬品 S0.75%),
フルレール(高田 DS1%),
ベルベロン(マルコ S0.75%),
ヨーピス(イセイ G1%/T2.5/S0.75%),
ラキソセリン(長生堂 S0.75%),
ラキソデート(小林化工 S0.75%)
[薬価]ラキソベロン:10.80/錠2.5mg
〔各種便秘症,術後排便補助〕
1日1回5~7.5mg(10~15滴)(増減)
〔造影剤投与後の排便促進〕
1回3~7.5mg(6~15滴)(増減)
〔大腸検査前処置における腸管内容物の排除〕
検査予定時間10~15時間前に150mg(20mL)を経口投与(増減)
〔手術前における腸管内容物の排除〕
7mg(14滴)(増減)
[児][液]・[DS]〔各種便秘症〕
1日1回基準量
6カ月以下:2滴・1mg,
7~12カ月:3滴・1.5mg,
1~3歳:6滴・3mg,
4~6歳:7滴・3.5mg,
7~15歳:10滴・5mg
【禁忌】
1)急性腹症が疑われる患者(腸管蠕動運動の亢進により症状増悪)
2)本剤の成分に過敏症の既往歴
3)腸管に閉塞のある患者又はその疑いのある患者(大腸検査前処置に用いる場合)(腸管蠕動運動の亢進により腸管の閉塞による症状が増悪し,腸管穿孔に至るおそれ)
【作用】
胃・小腸ではほとんど作用せず,大腸細菌由来の酵素により加水分解を受け,活性化され腸管粘膜への腸管蠕動運動の亢進作用,水分吸収阻害作用により瀉下作用を示す
【適応】
1)各種便秘症
2)術後排便補助
3)造影剤(硫酸バリウム)投与後の排便促進
4)大腸検査(X線,内視鏡)前処置における腸管内容物の排除(パンホデール顆粒,ピコダルム顆粒,シロップ用製剤,内用液製剤のみ)
5)手術前における腸管内容物の排除(パンホデール顆粒,ピコダルム顆粒,チャルドール錠,シロップ用製剤,ラキソベロン液を除く内用液製剤のみ)
【慎重】
(大腸検査前処置に用いる場合)
1)腸管狭窄及び重度な便秘(腸管蠕動運動の亢進により虚血性大腸炎又は腸閉塞を生じることあり.又,腸閉塞を生じた場合には腸管穿孔に至るおそれ)
2)腸管憩室(腸管蠕動運動の亢進により病態増悪)
3)高齢者
【注意】
①大腸検査前処置に用いた場合,腸管蠕動運動の亢進により腸管内圧の上昇を来し,り虚血性大腸炎を生じることあり.又,腸管に狭窄のある患者では,腸閉塞を生じて腸管穿孔に至るおそれあり.投与に際しては以下の点を留意
a)日常の排便状況を確認し,投与前日あるいは投与前に通常程度の排便があったことを確認してから投与
b)投与後に腹痛等の異常が認められた場合には,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,適切な処置を行う
②自宅で本剤を用いて大腸検査前処置を行う際には,副作用が現れた場合に対応が困難なことがあるので,1人での服用は避けるよう指導
③大腸検査前処置に用いる場合は水を十分に摂取
④〔液〕眼科用(点眼)として使用不可
⑤〔チャルドール〕手術前における腸管内容物の排除に使用する場合は,必要に応じて浣腸を併用
[妊] 有益のみ(未確立) [高齢] 減量等注意
【副作用】
〈重大〉大腸検査前処理に用いた場合,虚血性大腸炎→処置
〈その他〉→中止等処置
1)消化器(腹部不快感,腹痛,悪心・嘔吐,腹鳴,腹部膨満感,下痢等)
2)皮膚(蕁麻疹,発疹等)
3)肝臓(AST・ALTの上昇等)
【保存】 [液]遮光
『解説』 ピコスルファートナトリウム
〔使用目的〕
(1)各種便秘症の治療
(2)検査・治療前後の排便促進
〔使用法〕
(1)便秘症の治療には1回5~7.5mgを内服投与する.投与量は症状に応じ適宜加減する.投与回数はできれば連日でなく,週2回程度にとどめたい.本薬は腸管内で活性化されてから作用を発現するので,朝の排便を期待するためには前夜服用しておく必要がある.また十分な量の水と共に服用することも,良好な効果を得るためのコツである.
(2)大腸内視鏡検査や造影検査の前処置として,1回10~20mLを前夜に経口投与する.本薬の役割は補助的であり,より強力な前処置薬と併用する.
〔使用上の注意〕
本薬は刺激性下剤の中では,比較的緩徐に作用し,腹痛などの不快な症状を呈することが少ないとされている.
しかしながら,便秘治療薬の選択肢は多く,本薬に固執する必要はない.
より軽症例や長期連用が必要な例では,膨張性下剤や塩類下剤などを優先し,本薬を必要時に併用するようにする.
またいずれの場合でも,排便を促すための生活指導は重要である.
〔副作用と対策〕
腹痛,腹鳴,悪心・嘔吐などの消化器症状が現れることがある.
比較的少量から開始し,徐々に投与量を調節することにより,このような症状はある程度避けられるものと思われる.
作用が強力なので電解質異常や脱水が生じることがある.
また異論はあるが,腸管の形態的・機能的障害をきたす可能性もあるので,長期連用はできるだけ避けるようにする.
大腸内視鏡検査前処置における用量は便秘治療の用量をはるかに超えるものであり,その安全性が十分検証されているとは考え難い.高齢者や高度便秘例では注意を要する.