合剤
★ニフレック Niflec(味の素ファルマ)
散:1袋(137.155g)中 塩化ナトリウム2.93g,
塩化カリウム1.485g,
炭酸水素ナトリウム3.37g,
無水硫酸ナトリウム11.37g [表]
オーペグ(テイコク P),
スクリット(大洋 P),
ニフプラス(大原 P),
ムーベン(日本製薬 P)
[薬価]ニフレック:1,356.60/散1袋
1袋全量を水に溶解し約2Lとし1回2~4Lを約1L/時で経口投与
〔大腸内視鏡検査前処置〕
検査当日に投与する場合:
当日の朝食は絶食(水分摂取だけ可)し,検査開始予定時間の約4時間前から開始
検査前日に投与する場合:前日の夕食後は絶食(水分摂取だけ可)し,夕食後約1時間以上経過した後,投与を開始.
ただし前日の朝食,昼食は残渣の少ないもの,夕食は固形物の入っていない液状食とする
〔大腸手術前処置〕
手術前日の昼食後は絶食(水分摂取だけ可)し,昼食後約3時間以上経過後開始
*1時間に約1Lを経口投与.多くの場合約1Lを投与した頃より排便が始まり,以後数回の排便が生じるが,排泄液がほぼ透明になるまで投与を続ける.但し4Lを上限とする
警告!! 腸管内圧上昇による腸管穿孔を起こすことがあるので,排便,腹痛等の状況を確認しながら,慎重に投与すると共に,腹痛等の消化器症状が現れた場合は投与を中断し,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,投与継続の可否について慎重に検討すること.
特に,腸閉塞を疑う患者には問診,触診,直腸診,画像検査等により腸閉塞でないことを確認した後に投与すると共に,腸管狭窄,高度な便秘,腸管憩室のある患者では注意すること
ショック,アナフィラキシー様症状等が現れるおそれがあるので,自宅での服用に際し特に副作用発現時の対応について患者に説明をすること
【禁忌】
1)胃腸管閉塞症及び腸閉塞の疑い(腸管穿孔)
2)腸管穿孔(腹膜炎その他重篤な合併症)
3)中毒性巨大結腸症(穿孔を引き起こし腹膜炎,腸管出血)
【作用】 4種の塩類に等張化剤としてマクロゴール4000を添加した製剤であり,腸管内洗浄効果を有する
【適応】 大腸内視鏡検査及び大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除
【慎重】
1)狭心症,陳旧性心筋梗塞の患者で胸痛のおそれ(体が冷えるため胸痛を起こす)
2)腎機能障害を有する患者(嘔吐)
3)腸管狭窄,高度な便秘(腸閉塞及び腸管穿孔)
4)腸管憩室(腸管穿孔)
5)高齢者
6)腹部手術歴(腸閉塞の報告)
7)誤嚥を起こすおそれのある患者
【注意】
〈用法・用量〉排便,腹痛等の状況を確認しながら慎重に投与.約1Lを投与しても排便がない場合には,腹痛,嘔気・嘔吐のないことを必ず確認した上で投与を継続し,排便が認められるまで十分観察する.
2Lを投与しても排便がない場合は投与を中断し,腹痛,嘔吐等がないことを確認すると共に,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,投与継続の可否について慎重に検討する.
また,高齢者では特に時間をかけて投与
〈基本〉
①まれに腸管穿孔,腸閉塞,虚血性大腸炎及びマロリーワイス症候群を起こすことがある.
腸管穿孔及び虚血性大腸炎は腸管内圧上昇により発症し,マロリーワイス症候群は胃内圧上昇あるいは嘔吐,嘔気により発症するので,投与に際して次の点に留意.
特に高齢者の場合は十分観察しながら投与
a)患者の日常の排便状況を確認し,投与前日あるいは投与前にも通常程度の排便があったことを確認した後,投与
b)短時間での投与は避ける(1L/時間をめどに投与)とともに,腸管の狭窄あるいは便秘等で腸管内に内容物が貯留している場合は注意
c)本剤の投与により排便があった後も腹痛,嘔吐が継続する場合には,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,腸管穿孔等がないか確認
②本品の溶解液に他成分や香料を添加した場合,浸透圧や電解質濃度が変化したり腸内細菌により可燃性ガスが発生する可能性あり→添加不可
③自宅で服用させる場合には以下の点に留意
a)患者の日常の排便の状況を確認させると共に,前日あるいは服用前に通常程度の排便があったことを確認させ,排便がない場合は相談するよう指導
b)副作用が現れた場合,対応が困難な場合があるので一人での服用は避けるよう指導
c)飲み始めのコップ2~3杯目までは特にゆっくり服用させ,アナフィラキシー様症状の徴候に注意するよう指導
d)消化器症状(嘔気・嘔吐,腹痛等),ショック,アナフィラキシー様症状等の本剤の副作用について説明し,このような症状が現れた場合は,服用を中止し,直ちに受診する旨を伝達.服用後も同様の症状が現れるおそれあり.現れた場合は直ちに受診する旨を伝達
④誤嚥により,嚥下性肺炎,呼吸困難等を起こすことがあるので,誤嚥を起こすおそれのある患者(高齢者,嚥下が困難な患者等)に投与する際には注意
⑤インスリン,経口血糖降下薬を投与中の患者への投与:検査前日の投与は避け,検査当日に十分観察しながら投与.また,インスリン,経口血糖降下薬の投与は検査当日の食事摂取後より行う(食事制限により低血糖のおそれ)
⑥薬剤の吸収に及ぼす影響:本剤による腸管洗浄が経口投与された薬剤の吸収を妨げる可能性があるので投与時間等に注意.また,薬剤の吸収阻害が臨床上重大な問題となる薬剤を投与中の患者については院内で投与
〈適用上〉
①調製方法:1袋全量を水に溶解し約2Lとした後投与(1袋中の各成分が均一に混合されていないため必ず1袋をまとめて溶解) ②調製時:他成分や香料の添加をしないこと
③保存時:溶解後速やかに使用することが望ましいが,やむを得ず保存する場合は,冷蔵庫内に保存し48時間以内に使用 ④投与速度:溶解液(約180mL)をコップに移し,1時間にコップ6杯(約1L)をめどとする
⑤投与時:多くの場合,約1Lを投与したころから排便が始まり,以後数回の排便が生じるが,排泄液がほぼ透明になるまで投与を続ける.但し,4Lを上限とする.投与終了後も数回排便を生じることがある
⑥使用目的:バリウム注腸X線造影検査の前処置には不適
[児] 未確立
[妊] 有益のみ(未確立)
[高齢] 投与速度を遅くし注意→特に腸管穿孔,腸閉塞を起こした場合は,より重篤な転帰をたどることあり.観察を十分に,異常で中止し,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い処置
【副作用】
〈重大〉→自宅で服用させる場合は
【注意】
〈基本〉参照し指導すること
1)ショック,アナフィラキシー様症状(顔面蒼白,血圧低下,嘔吐,嘔気持続,気分不良,眩暈,冷感,蕁麻疹,呼吸困難,顔面浮腫等)→中止し処置
2)腸管穿孔,腸閉塞,鼡径ヘルニア嵌頓→中止し,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い処置
3)低Na血症(嘔吐により低Na血症を起こし意識障害,痙攣等)→電解質補正等処置
4)虚血性大腸炎→中止し処置
5)マロリー・ワイス症候群(嘔吐,嘔気に伴う)→吐血,血便等が認められた場合は処置
〈その他〉
1)過敏症(蕁麻疹,発疹)
2)中枢・末梢神経系(冷感,ふらつき感)
3)精神神経(不眠)
4)消化器(嘔吐,嘔気,腹部膨満感,腹痛,腹鳴,肛門部痛)
5)循環器(胸痛)
6)内分泌(尿ケトン体の陽性化,血糖値・尿酸値の上昇,低血糖発作)
7)肝臓(AST・ALT・LDH・ビリルビン値の上昇,蛋白上昇,蛋白低下,Al-P上昇)
8)腎臓(尿蛋白陽性)
9)血液(白血球増多,白血球減少,血清Kの上昇・減少)
10)その他(倦怠感,頭痛,口渇,頻尿,胸やけ,発熱,さむけ,頭重感,ほてり,発赤,顔面紅潮)
【保存】 開封後防湿
【規制】 [指定][処方せん]
『解説』 ニフレック(R)
〔適用外使用〕
中毒時の消化管洗浄:2~4Lを1L/時で経口または経鼻胃管投与.